近年、世界的にも健康意識が向上し、注目を集めている“デカフェ”。
コーヒーは好きで毎日飲みたいけどカフェインの摂取量は抑えたいと、毎日の生活にデカフェを取り入れる方も多くいます。
カフェインがありとなしのコーヒーについては、
健康面のメリットやリスクがありますが間違った情報が流出してしまっているのが現実です。
妊娠中や病気によりカフェイン摂取が身体に害を及ぼす場合でも、
誤った情報を信じてしまい、実はカフェインを摂取してしまっていたというケースも散見されます。

この記事の内容
・カフェインの効能や過剰摂取による影響
・正しいカフェインの摂取方法
・デカフェの特徴
・おすすめの美味しいデカフェコーヒー
これらについてわかりやすく解説・紹介させていただきます。
大好きなコーヒーをより健康的に楽しみたい方はぜひ参考にしてみてください。
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デカフェとは

デカフェとは英語の「decaffeinated(略:decaf(ディーキャフ)」(意味は「カフェインを除去した」)からの造語。ディカフェ、カフェインレス・カフェインフリーもすべて似たようなものを指しています。
デカフェを簡単に説明すると
①カフェインを含む飲食物から、カフェインを取り除いたもの
②本来カフェインを添加する飲食物、カフェインを添加しないもの
となります。
現在、欧米ではデカフェコーヒーの人気が高く、市場の20%を占めるようになりました。
デカフェの歴史
デカフェの歴史は下記の年表の通りです。
1819年 ドイツのフリードリヒ・ルンゲがコーヒーからカフェインを単離
1906年 ドイツで脱カフェイン技術が考案される
1941年 ベリーとウォルターズが水抽出法を開発
1974年 超臨界二酸化炭素によるカフェイン抽出法の開発
1978年 西ドイツHAG社にて超臨界二酸化炭素抽出の工業化
2000年 芦原らがチャのカフェイン合成酵素の遺伝子を同定
2001年 佐野らがコーヒーノキのカフェイン合成酵素の遺伝子を同定
2003年 佐野らが遺伝子組換え技術を用いたカフェインレスコーヒーノキの作製に成功
2004年 ブラジルでカフェイン含量の少ないアラビカ種のコーヒーノキの育種に成功
(引用:Wikipedia)
デカフェ・カフェインレス・ノンカフェインの違い
デカフェ
「カフェイン除去率90%以上のコーヒー」
もともとカフェインが含まれている原料から、カフェインを除去した飲み物。
カフェインレス
「少しカフェインが含まれているコーヒー」
カフェインを含むものからカフェインを除去したもの、元からカフェイン量の少ないもの。
ノンカフェイン
「カフェインが一切含まれていない」
もともとカフェインが含まれていない原料や飲料のこと。
カフェインの特徴
カフェインとは

そもそもカフェインとは何かご存知でしょうか?
カフェインとはプリンアルカロイドの1種で、無臭で苦味成分を含む物質です。
単体では非常に毒性が強く、白色の粉末です。
カフェインの効果効能
カフェインには下記の効果効能があります。
カフェインの効果効能
・むくみ予防
・眠気覚し
・鎮痛作用
・疲労回復
カフェインといったら「眠気覚しに効果がある」と思われますが、
実はそのほかにも鎮痛作用や疲労回復効果もあるとされています。
過剰摂取さえしなければ、カフェインはとても活躍する成分なのがわかりますね。
では、カフェインの正しい摂取方法や摂取量を解説していきます。
カフェインを過剰摂取するとどうなる?
カフェインを過剰摂取すると以下の症状が発生しると言われています。
カフェインの過剰摂取で身体へ及ぼす影響
- めまい
- 心拍数の増加
- 興奮
- 不安
- 震え
- 不眠症
- 下痢
- 吐き気
- 嘔吐
コーヒーや紅茶を飲んで、このような症状が出た場合は
カフェインの過剰摂取の可能性が考えられます。
カフェインによる人体への影響には個人差があると言われています。
自分にあったカフェインの摂取量を知っておくことが大切です。
カフェインの正しい摂取量

カフェインによる影響は人によって異なりますが、
ヨーロッパの公的機関である欧州食品安全機関(EFSA)の研究では
カフェインの1日の最大摂取量を400mg以下、
一度の摂取量を200㎎以下にするべきだと定めています。
カフェイン400mgは
コーヒーだと約2.5杯(660ml)
紅茶だとティーカップ10杯(1.3L)
が目安と言われています。
コーヒーを飲んで体への影響を感じている方は
過剰摂取をしていないか再度見直してみましょう。
妊娠中のカフェイン摂取は危険?
妊娠中はカフェインの摂取を控えてる方が多くいると思います。
ただ摂取しないのではなく
妊娠中にカフェインを摂取してはいけない理由を
しっかりと把握しておく必要があります。
実は妊娠中にコーヒーを飲んではいけない理由として、
まだ明確な理由は発見されていません。
カフェインの過剰摂取が人体に影響があることから
体の小さい胎児には害があるだろうといった見解で
カフェインの摂取を控えるようにと伝えられます。
ですがカフェインの過剰摂取が人体への悪影響を及ぼすことから
妊娠中の方はより注意が必要です。
妊娠中でもコーヒーは飲んで平気?|適切な摂取量は?

妊娠中はコーヒー(カフェイン)の摂取を控えるように
言われますが、実は適切な摂取量が決められています。
世界保健機関(WHO)では妊婦のコーヒーの量を1日3~4杯、
英国食品基準庁(FSA)では1日の目安を200mg(マグカップでコーヒー2杯相当)としています。
カナダ保健省(HC)でも、健康な成人で400mg、カフェインの影響を受けやすい妊婦や授乳中の女性、妊娠を予定している女性は300mgまでとしています。
このように各国で差があり確実な数値はないものの
妊娠中のカフェイン摂取は200~300mgが目安といえます。
先ほど解説した、1日のカフェイン摂取量が1日400mgでしたので
妊娠中や授乳中は通常時の半分にカフェインを抑える必要があります。
美味しいデカフェコーヒー|おすすめカフェインレスコーヒー
カフェインの過剰摂取が人体に及ぼす影響を理解していても
美味しいコーヒーを制限することは正直厳しいですよね。
私も1日2杯しか飲んではダメと言われたら
逆に体に影響が出てしまいそうです。
そこで活躍するのが”デカフェコーヒー”
しかし、デカフェコーヒーは普通のコーヒーに比べると
味の質が落ちてしまうと言われています。
実はデカフェコーヒーにも本当に美味しいコーヒーはたくさんあります。
バリスタから勧められたものや、実際に飲んでみて美味しかった
デカフェコーヒーを紹介したいと思います。
Tokyo Coffee エチオピア カフェインレス コーヒー粉&豆
【粉】
【豆】
なんとカフェインを97%も除去している”スペシャリティコーヒー”
カフェインが入っていないコーヒーで、これほど美味しいコーヒーはなかなかありません。
豆の状態でも、粉でもどちらでも販売しているのはありがたいですよね。
デカフェの他にオーガニックコーヒーということもあり、
健康に最も配慮したコーヒーです。
価格も1杯あたり約56円とコスパも最強です。
コーヒー好きな妊婦さんへのプレゼントにも喜ばれそうな商品です。
スターバックス ディカフェ ハウス ブレンド
スタバのインスタントデカフェコーヒーです。
さすがのスターバックスといった風味です。
インスタントいうことで手軽に美味しいといったところがメリットです。
自宅や職場でデカフェを飲みたい方におすすめです。
小川珈琲 カフェインレスブレンド
コーヒー好きなら誰でも知っている小川珈琲さんが独自でカフェインレスに合うブレンドをしたコーヒー豆です。
カフェインレスとは思えないほどに、奥深さのあるコーヒーは小川珈琲ならではの技術がもたらすものです。
ドトールコーヒー やさしい香りのカフェインレス
ドトールコーヒーが販売しているドリップコーヒーです。
ドリップコーヒーはいつでも手軽に飲めるといった優れもので
自宅や職場でドリップコーヒーを飲まれている方は多いと思います。
いつでも手軽にカフェインレスコーヒーを飲みたい方におすすめです。
さいごに
この記事では、最近注目を集めている”デカフェ”について解説し
おすすめの商品まで紹介してきました。
健康のためにカフェインの過剰摂取を控えるのは
大変重要なことです。
特に妊娠中の方や体調に気を使っている方には
デカフェコーヒーをおすすめします。
最近では技術向上に伴い、デカフェコーヒーも美味しくなってきました。
今回紹介させていただいた4種類のデカフェコーヒーは
どれも味は普通のコーヒーと変わりません。
健康に気を使っている方は是非お試ししてみてください。
デカフェ以外の通常のコーヒー豆をお探しの方は
こちらの記事を参考にしてみてください!

